時代を現すキャッチコピー

時代の文脈を時に読み取り、時に先だって作ってきたキャッチコピー。それらを紹介しています。

2015-01-01から1年間の記事一覧

5年前は、

5年前は、 だれを好きだったんだろう。 C=魚住勉 CL=東急(1993年) バブル崩壊後の、東急百貨店のコピー。 何でも揃う場所だからこそ、物を見て色んな思いが過りますが、ふと過去を振り返り……。 男は名前を付けて保存。女は上書き保存。 このコピーは女性の視…

いえなかった

いえなかった言葉たちは、どうしていますか。 C=一倉宏 CL=NTT(1998年) NTTという準公共機関の品格溢れる、哲学あるコピーですね。 意識の底に眠った言葉たちは、無意識に蓄積され……。 どこか物悲しさを感じると共に、静かな勇気を与えてくれるコピーです。

彼とは

彼とは別れました。 彼がくれたものとは、まだ別れられません C=國光利民 CL=LAZY SUSAN(2000年) ぱっと見、バブル期のコピーのように見えますが……。 実は2000年のコピー。 映画のコピーになりそうな、深みのある文章です。

忘れていたことを

忘れてたことを思い出すのは どうしていつも夜なんだろう。 C=阿部祐樹 CL=三和銀行(1997年) 忘れていたことが何なのか、それは人それぞれです。 大切な約束(あ、そういえば) 妻の誕生日(これはまずい) 結婚記念日(去年も怒られた) 返済計画(大問題だ) 銀行…