時代を現すキャッチコピー

時代の文脈を時に読み取り、時に先だって作ってきたキャッチコピー。それらを紹介しています。

2014-12-01から1ヶ月間の記事一覧

せっせ、せっせ、と

せっせ、 せっせ、 と働いて キャッキャ、 キャッキャ、と遊ぼうよ。 C=中谷典久 CL=学生援護会・日刊アルバイトニュース(83年) キャッキャッ、という語呂が耳に心地よいコピーですね。 1883年のアルバイト事情も昨今に似通っている面が伺われるコピーです。

バカンスとは、

バカンスとは、 大してお金を使わなくても 楽しかった一日のことです。 C=梅本洋一 CL=良品計画・無印良品(95年) 時に大胆で、新鮮な定義を社会に提出するのもキャッチコピーの重要な役割です。 現在の日本経済を鑑みると、今打ち出されても何ら違和感のない…

イソガシイ時ゃ、

イソガシイ時ゃ、夢がヒマ。 C=糸井重里 CL=新潮社・新潮文庫(93年) せめて活字の世界で夢とロマンを冒険しましょう。 そんな意味が込められた新潮文庫の1993年のキャッチコピー。

遊び方は

遊び方は生き方です。 C=白石大介 CL=東日本旅客鉄道・JRスキースキー(96年) 有給休暇、消化できてますか? そんなことを暗に問いかけてくるかのようなコピー。 スキーの盛況も過去のことで、今では過去のことですが……ちゃんと遊べているのか問いかけてくる…

時々、想って、

時々、想って、 時々、忘れて いいですか。 C=山本尚子 CL=西武百貨店池袋店・村の万博'90(91年) 詩人、谷川俊太郎のようなキャッチコピー。 故郷は遠くにありて想う物、そして日常の中でまた、時々忘れるもの。

競馬って、

競馬って、 ちょっと傷つく感じがいいね。 C=小霜和也 CL=東京都特別区競馬組合(91年) ギャンブルに親しみのない人でも、ちょっと足を運んでみようかなと思わせる、不思議な魅力があります。

少年は誰でも

少年は誰でも幻の女を持っている。 C=秋山晶 CL=キューピー・アメリカンマヨネーズ これだけでは、何故にキューピー? という感じですが、ボディコピーが以下に続きます。 トルーマン・カポーティを最初に読んだのは16歳の秋だ。「ティファニーで朝食を」。…

スカートも哲学書も、

スカートも哲学書も、 めくるのは十代だった。 C=一倉宏 CL=サントリー・ローヤル(88年) 思わず二度見してしまうような、そんな印象深いキャッチコピー。 ウイスキーの広告だからこそ書けるキャッチコピーもあります。

恋を何年

恋を何年、休んでますか。 C=眞木 準 CL=伊勢丹(89年) こちらも有名な伊勢丹のコピーなので、関心のある方は目にしたことがあるのではないでしょうか? ライフスタイルから消費を追求するという品格ある広告戦略。 現代では中々見られない、洗練されたオトナ…

キミが好きだと

キミが好きだと言うかわりに、 シャッターを押した。 C=福田恭夫 CL=オリンパス商事(80年) 1980年に、こんなロマンチックなキャッチコピーが生まれていました。 当時はデジタルカメラは存在せず、フィルムで写真を撮っていました。 携帯電話で手軽に写真が撮…

恋は、

恋は、遠い日の花火ではない。 C=小野田隆雄 CL=サントリー・オールド(95年) 一世を風靡したキャッチコピーですね。 このコピーが生まれた結果、恋心が再び芽生えたお父さんも沢山いるはず。

もう会えないと思うけど、

もう会えないと思うけど、 メリークリスマス。 C=杉山明人 CL=西武セゾングループ・セゾンカード(86年) もうここまで来ると、インパクト勝負です。 殆ど製品と関係ありません。しかし胸を打つものがある、一風変わった秀逸なコピー。

こんなに憎み合うのは、

こんなに憎み合うのは、 あんなに愛し合ってたからですか。 C=仲畑貴志 CL=パルコ(90年) 文学の作品から飛び出して来たかのようなコピー。 一体なんのキャッチコピーかと思えば、パルコ。 1990年、バブル最盛期の日本ではこんな感じのコピーが流行していまし…

君がいるから、

君がいるから、恋をした。 C=牧野雄一 CL=ファミリーマート(86年) これもドキリとさせるコピーですが……ファミリーマートのコピーです。 男女の機微を扱ったようにみせる作品は、不思議と注目を集めますね。

さよならしたばかりなのに

さよならしたばかりなのに、 また、君に会いたくなりました。 C=牧野雄一 CL=ファミリーマート(86年) 何のコピー? と思えば、コンビニエンスストアのファミリーマート。 男女の関係性のようにコンビニとの関係性を綴るコピーに思わず苦笑が漏れます。 コン…

愛は無断で

愛は無断でやってくる。 C=眞木 準 CL=伊勢丹(86年) こちらも伊勢丹のドラマティックなキャッチコピー。 「一目惚れは、突発事故です」のような印象を残す、メッセージ性に溢れた秀逸なコピーですね。

恋が着せ、

恋が着せ、愛が脱がせる。 C=眞木 準 CL=伊勢丹(89年) 赤面必死の名キャッチコピーですね。まさにバブルを象徴するコピー。 有名なコピーなので、どこかで見たことがあるのではないでしょうか?

あなたの夏が、

あなたの夏が、 私の夏でありますように。 C=杉山明人 CL=西武セゾングループ・セゾンカード(86年) 前に紹介したコピーに引き続き、1986年のキャッチコピー。 甘酸っぱい青春の香りを感じさせる、爽やかなコピー。社会に一服の清涼剤を運んでくれます。

僕は、君に

僕は、君にバカです。 C=梅本洋一 CL=ミロード厚木・クリスマスフェア(86年) バブル経済直前の日本のクリスマスは、こんなコピーで彩られていました。 なかなか一つのことに、一人に対してバカになるのは難しい時代。今では、貴重なキャッチコピーです。

あなたなんか

あなたなんか 大好きです。 C=吉田早苗 CL=西武百貨店・バレンタインデイ(88年) 最近のバレンタインのコピーはボディーコピーが多いですが、短いコピーで纏められた物の方が、胸に残る様な気がします。 「あなたなんか、大好きです」 男なら一度は言われてみ…